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機械プレスすなわち金型プレスは、
カムによる圧力伝播を利用し、油圧プレスは油圧を制御して圧力を掛けます。
一方からの圧力しか掛けない、片押しや、上下から同時に圧を掛ける両押しが一般的です。
上パンチが下降すると金型もスプリングで下へ降りる方式、
またスプリングでなく自動的に金型を下げる方式、上下押し後、最後に下パンチを
もう一度チョット上方へ圧を掛ける等、プレス現場とプレス屋さんの設計改善が、続いています。
一分間に何個プレス出来るかの現場では、
結局プレスクラックを防ぐメカニズムを求めているのです。
プレスクラックは金型からワークを下パンチで押し上げた時、外圧変化に対応できず、
ビビル事によるクラックですし、その原因には金型内壁の局部磨耗や粉末の付着(焼付き)もあり、
そして、そもそもプレスは空気も圧縮している事にあります。
その為、ただ押し上げるのでなく、上下パンチでの挟みだしが行われます。
高精度のものを作ろうとすると、ダイとパンチのクリアランスは、
5ミクロン位にしなければならず、そうすると空気抜けに時間が掛かるはずなのです。
それ程までしても、まだプレスブリックの体積の約3分の1は空気なのです。
切削工具のスローアウェーチップ等チェックを怠ると全滅します。
小型ダイスでも量産品は金型半自動プレスが活躍します。
通常の大型、中型ダイスは、近年NC旋盤により形状は再現性がありますが、
小径はピンプレスが有効です。
例えばW2型(φ9×6)スチールコード用ダイスは孔径が、0.1、0.13、0.15、0.19ですが、
1ロット3000個位です。
下パンチにマウス、アプローチ、ストレート、上パンチにバック部と孔を開けて置き、
造粒粉を自動で入れてプレスし、下パンチを上パンチの孔に突っ込めば完了です。
ただし、油圧プレスではストッパーも必要です。
下パンチは超硬ピンを使います、ハイスピンは先端が300個位で見事に扁平に磨耗しますし、
超硬でも材種によっては先端が圧力で、ねぎ坊主の頭の様になり、その根元から折れてしまいます。いいかにプレス中に粉が動き回り、弱い所をイジメテいるかがわかります。
上パンチの孔にピンを突っ込む為には、クリアランス、真円度等が当然勝負どころなのです。
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