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社長メッセージ
2代目経営者として、まっ先に取り組んだのは、ISO9001の取得。
どんな視点から、ISO9001だと考えられたのですか?
ISO9001のキックオフ宣言は先代社長の時で、私と一緒に考えを進めていたのは、会社にはマネジメントのルールが必要じゃないか、と。
ただ物を作って売るだけではなくて、良い品質のものを安定してお客様に提供できる形が作れないだろうか?と。
職人に頼っているとか、この人しか出来ないというのはまずいのではないか、ということをしきりに言っていまして。それならば、「ISO9001という切り口で会社をまとめていこう」と考えました。
製造管理や品質管理のルール決めをしていく中で、社長自身も新体制の組織作りをされていったと。
当初スタートした時点では、代表取締役として先代社長がいまして、私は管理責任者というポジションでした。
ISO9001のプロジェクトのトップの位置です。
ISO9001という切り口でありながら、トップとして全体を組織化し、ひとつひとつルールを決めていく。
その中で社長に就任したので、そのままスライドさせて、それを会社の組織として充てていきました。
ISOの前後で、会社として変わった点はどんなところですか?
ISOの中で、文書化といって、何事も文面で残すというのがあるんですが、これにより、今まで流れてしまっていた仕事も後で見返すことができるようになりました。
一見、文書に残すことで仕事量は増えてしまったのですが、後追いすることができるので、何かあってもすぐその場まで戻れるようになった。
例えば、お客様に納めたものに不具合があった場合、何月何日に納めたものかが分かれば、以前であれば「あのころ作ったものが良くなかったのかな」というぐらいにしか捉えられなかったものが、後追いできるようになったことで、その品物はいつ、誰が、どこで作ったものなのかが記録に残っているので、原因追及ができる。原因がわかると、今後の再発防止にもつながる。予防策も練られるようになり、再発しなくなりました。品質向上にもつながるんです。
作り直せばいいという考えから、何が悪かったのかを突き止め、再発を防ぐようになりました。
チームワークも上がってきたと思います。
就任から4年が経ちましたが、現在考えているテーマは?
ISOのマネジメントシステムをより良い方向に持っていきたいと思います。
組織をもっと固めて、もっと成長していきたい。その上で、一人ひとりの個性なり考えなりに耳を傾けていきたいですし、待遇も少しずつ改善して、皆さんが楽しく働けたらいいなと思っています。
そして、まずは新工場を新設します。ここの本社を増改築してもう少し幅広くやっていきたいなとは思っていますが、お客様の要求や事業展開において、新しい機械を増設しなければならない。
そのためには本社工場では、少し手狭なため新たにスペースを探しました。
新工場では、拡大したい分野である、既存よりもさらに精度の高いダイス・プラグの製作をそこでやろうと考えています。
その分、本社工場にもスペースができますので、ゆとりのある製作ができるようになると思います。
お客様に選ばれてこその会社ですから、より精度の良いものを、より低価格で、より早くというのを考えています。
社長として、社員とはどのように接していますか。
年齢が近い者が多いので、上から下へ物を言うというよりも、同志というスタンスでの接し方になりますね。
ただ、相手を敬う気持ちは忘れないように、敬語を使って、呼び捨てはしません。
私自身がこの会社に入ってまだ日が浅いですし、それぞれの人を立てながら、リーダーシップを持つというスタンスです。
若手とは、例えば営業の若手の山本さん(リンク)とは、お客様のところでこんなことがあって、こういうことが考えられますというのを常に報告してもらいますね。それに対して私も、そこのお客様を私が担当していたこともあるので、アドバイスすることも多いです。その報告の中で新しい発見もあったりしますし、何でも相談・アドバイスできる関係を作っていこうとしています。
社員と飲みに行く、なんてことはありますか?
自動車通勤の社員も多いので、あまり機会は多い方ではないですが、例えば忘年会なんかでは、仕事以外の話もよくしていますよ。
社員に大切にしてほしいもの、また社長自身も大切にしたいことは何ですか。
とにかくうちの社員は、自社の製品はすごく好きなんですよね。とことん磨き上げるし、きれいに仕上げる。
その先にあるのが、金型メーカーというのは、それ自体が製品なのではなくて、お客様が弊社の金型を使って、材料を加工して初めて製品になって、その良し悪しが出る。
そのお客様が作る製品の出来を大きく左右するのが型メーカーの製品ですので、その精度を上げるとか、磨き上げるという工程には本当に力を入れています。
結果、我々の工具というのは表面加工されてツルツルピカピカのものが出来上がっています。
社長の私から見ても、そこまでやるかという。とことんやりますね。
寸分の狂いが出ないような、最新鋭とは決して言えないこの設備で本当によくやってくれている、と。
例えば、製造部の若手の薦田さん。諸先輩方よりも、彼が一番きれいに仕上げています。精度よく作り上げますね。やっぱりそういった社員が集まってくるのは幸せなことですよね。
今後を考えたとき、社長として、若手の社員にこうしてほしいという要望はありますか。
会議での発言力や提案力はまだまだ弱い。自分で気づいたものがあるならば、それは言っていい事です。
そういう事が言えるようになるには、何でこうなったんだろうというのを一生懸命日々考える力をつけてほしい。
トーワデンコウでは、今、経営幹部クラスの人間を多く求めているので、若手でもトーワデンコウの経営に携われるようなメンバーが育ってくれるのを待っています。
もちろん私も、社長になったばかりで持っていた変な遠慮を無くして、物を言えるようにしたいと思います。
社長としての仕事のやりがいについて。
私は学校を出た後、まず社長になろうとは思っていなかった。
ある程度のサラリーをもらって、ある程度の生活ができれば…という甘い考えを持っていました。
そのなかで、少しずつ出世が見えてきたときこちらに転職したのですが、それでもまだ社長になろうとは考えていなかった。
それが、突然社長になって、苦労した事もありますが、おもしろいなというのがもっとあります。
決断することが多いので、厳しい面も多いのですが、その反面、右か左かを自分で決めていける。
それを会社の発展につなげていけることには喜びを感じます。
さらに、売上高の伸びとか実績の向上という現状を考えると、誇らしく感じますし、嬉しく思います。
何より、社員の成長。やっぱり経営、仕事って楽しいですよね。
ずばり、社長にとって、仕事とは?
ただ単に、生活するためにお金を稼ぐということではないと思うんです。
繰り返しになりますが、私どもが作っている製品というのは食べられるわけでも、それに住めるわけでもなくて、衣食住には直結しないんです。でも、実際に私どもの作った金型を通って棒やパイプができて。
それがいろんな産業・工業製品になるという現状を考えますと、非常に重要なものを作っているんじゃないかな、と。これがなくして工業製品は出来上がっていかないですし、家電製品をはじめ車も、いろんな製品にとって必要不可欠なものを作っている。そんなものを作ることができる仕事ですよね。それは自慢できます。
私にとっては、そういった社会に貢献できる事をする。それが仕事ですね。
ただ右から左に物を作って売ってお金にするためじゃなくて、作ったものが社会で立派に生きるためにするのが、仕事なんじゃないかと思います。
トーワデンコウで働くことの特長は何ですか?
まだまだ発展途上の会社ですから、いろんなことをやらなきゃいけないというのが本音なんですが、多能工というのか、幅広い能力を身につけられる人になってほしい。
旋盤だけじゃなく、フライスも、研磨も、測定も、幅広くやってもらいたい。
その中で、何が同時にできるかを考えながら動いてほしい。
いくつか複数の事をやるのは危険ですが、安全第一の中で、効率化をできる限りやってもらいたいと思っています。振り返った時、これしかやらなかった、ではなくて、トーワデンコウに入って予期せずあんなこともこんなこともやったけど本当に充実していた、誇りだという風に思ってもらえればと思います。
今後、トーワデンコウとしてはどういった人材を求めていますか。
まず、流されてしまうんではなくて、自分をしっかりもっている人ですね。
トーワデンコウのベクトルと同じベクトルを持ってトーワデンコウの成長に合わせて成長してほしい。
現状はまだまだ発展途上。幹部の素質を持った方を多く求めています。
社員の成長なくて会社の成長はあり得ないと考えていますので、会社と一緒に成長してもらえる方。
そんな方を求めています。
逆に、こういう人は厳しいというのはありますか。
製造業は部署の連携が大事ですから、周りとのコミュニケーションが重要になってきます。
ですから、コミュニケーションに弱いとか、打ち解けられない方はかなり厳しいと思います。
やっぱりフレンドリーにやっている会社なので、コミュニケーション能力が長けている人が望ましいですね。
先ほど自分を持ってほしいと言いましたが、自分が強すぎて、他を受け入れないというのもまた困ります。
これから入社して来られる方に、何かメッセージを。
急成長企業でもないですし、すごく利益があって給料が高い会社でもない。
ただ、若い力で着実に上に向かっていこうとしています。その仲間になってもらいたいと思います。
1995年
大学卒業 工学部材料工学専攻
精密部品メーカー入社 品質保証部配属
品質管理・工程管理・信頼性試験などに携わる
1996年
同社ISO9001認証プロジェクトに選抜され、品質マネジメントシステムを構築
2000年
同社生産管理部を経てトーワデンコウ株式会社に入社
2001年
製造部にて加工技術、生産管理、金型設計、工程管理、品質管理、5Sの導入、QC分析の教育に携わる
2003年
次期社長として、人事採用、貿易業務、財務分析、経営分析に携わる
役員就任後、先代社長社長他界により代表取締役に就任
その後、タイ、インドネシア、中国、台湾、マレーシアなど海外取引に本格的に乗り出し、年々売上高増加
2007年
創業以来最高売上高を記録
2008年で創業40周年
現在に至る
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